第41話 お別れの時が来た
とても親しくしていたお隣のマダムリンがご主人の仕事の関係で
アメリカナサへ行くことになった。
ドバイへ来てすぐに仲良くお付き合いしていただいたリンだった。
私より年上のようだった。
180センチ?いやもっと高かったかも。
成人した子供5名のお母さん。モデルのようにきれいだった。
毎朝WAFIのジムに行っていた。(私にも行くよう勧めていたがムリだった)
ご挨拶に行った翌日住まいの近くのポストや美容室・・を案内してくれた。
ブリティッシュカウンシルを紹介してくれた。
ご自宅へ何度もお招きしてくれた。
WAFI内のカフェポールでよくお茶をした。
我が家にもよくいらした。。。
夫の職員13名を我が家にお招きした日、ついつい皆さん酔って
しまい騒いでしまったことがあった。
翌日お詫びに行くと笑って許してくれた。ほんとに優しかった。
引っ越しの片づけで段ボールに入った使用中の洗剤など生活用品をいっぱい
いただいた。
それは私にとって最高のプレゼントだった。
理由は例えば洗剤とか調味料とかすべてが生活の「見本」となった。
今でも思い出すと笑える缶詰があった。
フランス系スーパーカルフールでのこと、缶詰のパッケージの写真がおいしそうだったので中身をソースかも?と想像だけで買った。
ワクワクしながら開けたら「も・や・し」だった。
(びっくりして・・笑って・・捨てた)
写真は調理例だったかと思う。
トラウマになりそうなもやしの缶詰のこともありリンの生活品はとても有難く
うれしかった。
いただいた大きなキャンドル2本は今も家にある。香りが優しくリンのようだ。
いよいよお別れの時がきた。WAFIの玄関でひとり見送った。
私の人生の中で忘れることのできない恩人であり友人となった。
言葉の通じない私が引っ越しのご挨拶に行った時からリンは
私にドバイの「扉を開いてくれた」
*写真はWAFI内カフェポールでのお茶の後一緒にショッピングした日
*58歳の英語の話せないオバサンの3年間(2011年3月~2014年
3月)のドバイ生活の記録です。
*国際コミュニケーション キーワードは ・度胸 ・好奇心 ・サービス精神
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