第5話 相手の名前を覚えることも外交術
私はもともと人の名前を覚えるのが得意なようです。
それは外国人にも言えることでした。
レジデンスに着いたその日、敷地内を散歩しているとテニスコートがありました。
そこで練習を終えたコーチにさっそく声掛けました。
「私は日本人です。英語もテニスもできませんが教えていただけますか」すると
インド人の彼は黒い顔に白い歯を見せてすぐに「OK」!(^^)!
「やってみるか?」私「ハイ!」
ところが、サンダルでしたので裸足でやることに。
そこですぐに翌日からレッスン開始。
帰宅した夫は私のこの行動に驚きを超えて笑って・・・あきれたようすでした。
(レッスン料金はかなり高額だったかと。でも私の考えはこうでした。
せっかくの海外、帰国した年に受給開始の年金を前倒し活用。それを自己投資、脳みそを活性化、老後に生かすことに決めたのです。)
で、コーチの名前はシーバー・・・私はウィスキーのシーバースと覚えました。
同じコートにアメリカ人の女性がレッスンに来ました。
彼女の名前はベッキー。私はすぐに覚え次にお会いした時「ベッキー」と声掛けしました。
すると彼女は「ごめん。あなたは私の名前を覚えてくれたけど、私は忘れたワ」と言いました。
その返事私は「ベッキーは日本の人気芸能人の名前で、それで覚えたのよ」と
それからコーチとベッキーととても仲良く帰国の際には送別会もしていただきました。
後で記事にしますが、ベッキーは国立ザイード大学の英語の先生でした。
私が地元の子供に日本語を教えたいとボランティアの話をすると、すぐに大学に案内してくれました。
ついでに、レジデンスの入り口にいるガードマンはネパール出身のラージさん。
彼は小柄でした。私は小柄なのに名前はラージとすぐに覚えました。
よくエレベーターで挨拶するイギリス人のビルさん。彼も小柄でした。小柄なのにビル・・とか次々に名前を覚える私に夫はびっくりしていましたが。
名前を覚えたことで友達の輪ができました。
名前の話で英語の話せないことを痛感したことも。
テニスコートでイギリス人の女性に名前を聞かれた際、「日本人の女性の名前は〇〇子と最後に子がついていることが多いです。例えば美智子皇后、雅子さま
紀子さまと皇室の例を挙げると、相手に「MIEKOあなたもプリンセス?」と聞かれ「きゃあ~~~ぜんぜん違う。庶民をなんていうンだろう・・・」とパニックになったことがありました。
でもなんとか私がただの人と理解してもらい大笑いで終わりましたが。
英語が話せないことで間違った日本を紹介したら大変!!気を付けなくては。そう思いました。
*58歳の英語の話せないオバサンの3年間(2011年3月~2014年3月)のドバイ生活の記録です。
*国際コミュニケーション キーワードは ・度胸 ・好奇心 ・サービス精神