第3話 基本はあいさつ
いよいよ仮住まいのホテルを出てこれから3年間生活する
レジデンスへ。
夫が出勤した後、まず私はお隣へ引っ越しの挨拶に行きました。
緊張しながらドアベルを押す。
(ドアスコープに映る私はたぶん出稼ぎのベビーシッターかメイドに思われたに違いない。)
後でわかったことだが、その家はメイドを雇うこともなくベビーもいなかった。
部屋から出てきた長身のマダムはニコっと首をかしげ「何かご用?」と聞いた。
私はメモを片手に握りしめ挨拶。
「マイネイムイズ・・隣に越してきました」
こちこちに震えながらメモを棒読みするだけのたどたどしい英語です。
すると、マダムはすぐに中へ通してくださり、部屋中案内、お茶をサービス
1時間ほどいました。(何語でしゃべっていたンだろう)今、振り返っても驚きです。
ご主人はイギリス人、彼女はオーストラリア人でお名前はリンさん。
年齢は私よりすこし上で子供は5人。仕事はご主人は世界中で活躍する設計士
彼女は在宅勤務で大学にレポートをかいているとか・・。
翌日にはさっそく生活に必要なスーパー、美容院、ポストのある場所を案内してくれました。
*58歳の英語の話せないオバサンの3年間(2011年3月~2014年3月)のドバイ生活の記録です。
*国際コミュニケーション キーワードは ・度胸 ・好奇心 ・サービス精神