第25話 決めゼリフは・・・

決めゼリフそれは「夫に相談しないといけません」だった。

ほとんど毎日WAFI MALLへ英会話レッスンのためせっせと通う。

今回はピエールカルダンへ。

なじみのあるブランド ピエールカルダンだが、もちろん日本では買ったことがない。

 

ショーウインドウには自分のファッションセンスとは程遠いマネキンがポーズを決めつばの広い帽子をかぶり、高級そうなバッグを持って立っている。

チラッと見るとマネキンの隙間から何名ものスタッフが一斉にこちらを見ている感じ。

 

恐る恐る入ることに。

私の雰囲気は「買わない、見るだけ」の客に判断されたようだ。

(しばらくはそっとしていただきたいところ。なのでそれが有難い)

 

見るだけのつもりが、好みのサンダルでヒールがウッド調を見つけた。

ヒールの高さもちょうどいいくらいで履き心地もいい感じ。

即決タイプの、しかも好きなものはほとんどふたつ買うタイプなので、淡い

ピンクと白の2足買うことに。

 ところが、白は在庫がなく、他店から取り寄せることになった。

 

会計が終わるとスタッフは「Japan?」とか聞きだして親し気に話し出した。

それからはサンダルを買ったことで「超お得意様」になったようで、スーパー

カルフールに行くため通る際もショップの奥から手を振るまでに。

それを機会に私も帰国まで何度か利用した。

 

 また、店の名前は忘れたが、その近くに紳士服とか取り扱っているショップがあった。

そこへもよく行った。夫のシャツやパジャマとか靴下も扱っていた。

スーツは一着買うのに「これはどう?」ネクタイは・・・といく種類もコーディネートする。スタッフはモデルかと思うほどカッコいい。彼らが自分にあててみせる。それはさすがにファッション雑誌から抜け出たような感じさえする。

 だが、夫は・・・・足の長さもぜんぜん違う。そこを認識しないと。😞

 

で、私はいつも先のピエールカルダンでもこちらでもいろいろ勧められると最後の決めゼリフだけはしっかりと流暢な?英語で言っていた。

「夫に相談しないといけません」

一瞬彼らは「ええ~~」😞 でもすぐに笑って

「英語話せないと言ってたのにそこだけは英語で言うんだね・・」とあきれながらも一緒にゲラゲラ笑って自分で言うのもヘンだが超受けていたように思う。

 

そんなやりとりで、私も失礼にならないよう英会話を楽しみながら買い物も楽しんで3年間お付き合いができた。

 

 余談だがピエールカルダンで買った白と黒(やはりこちらも2枚買っていた)のジャケット(Gジャンのようなデザイン)の襟の裏にデザインされたスパンコールもハゲハゲになり断捨離しようかと思いつつドバイの思い出がいっぱいでなかなか手放せないでいる。

 が、このブログに収めたら決心がついた。処分しよう。!(^^)!

 

 夫のヨレヨレになったTシャツを干していると空がドバイとつながっている

感じがする。

Tシャツはアウトレットで買ったもの。

今では夫婦で笑える話だが、はじめてそのアウトレットへ行った際、カーナビが「目的地へ着きました」と終わった。 そこは砂漠だった。爆笑

 

 

 

*58歳の英語の話せないオバサンの3年間(2011年3月~2014年

3月)のドバイ生活の記録です。  

*国際コミュニケーション キーワードは ・度胸 ・好奇心 ・サービス精神