第12話 我以外皆我師

ブリティッシュカウンシルを紹介してくださったお隣のオーストラリア人のリンに、学校をやめた報告で成績表を持って訪ねた。

 

 部屋に案内され、授業の様子など聞いた後で、「明日から私が教えましょうか」と言われた。・・なんて優しい!!

 

 感謝しつつ丁重にお断りした。

理由はリンは忙しいキャリアウーマンなのだ。

私のお断りの理由が通じたようだった。

話を聞きながらよく笑っていた。!(^^)!

 

 翌日から時々モール内にあるカフェ「ポール」に誘っていただいた。

その際は辞書を持つよう言われた。

(今では本棚に思い出の品としておかれている辞書。ページをめくるとあの時の時間が昨日のことのように鮮明に思い出される)

リンはいつも飲み物はきまってキャロットジュースだった。

私にも目にいいからそれを勧めていた。・・。あぁ~懐かしい。

 

1時間~2時間ほどいた。

ある日、二人でリンの取り置きの品を受け取りにモール内のショップに行った際

近くに日本のブランド「ミキモト」があった。

高級感が漂い made in Japan をとても誇りに感じた。

で、その時私のフェイクパールのリングを見て「ミキモト?」とリンが聞いた。

私が「25ディルハム(日本円で1000円ほど)の安物」だというと笑いながら「ミキモトに見えるよ」と冗談も通じた。!(^^)!

 

その後友人にリンのことを話すと

「オーストラリア英語は訛りがある」という。

また、まわりの日本人が「英語を習うならネイティブの人に習うのがいい」と口にする。

ネイティブ・・ネイティブ・・聞くたびに私はネガティブになりそうだった。

 

私のレベルは何でもいいじゃん・・通じたらそれだけでいい。そう思った。

何を言ってるかわからないといわれるインド人も私からするとみんな

先生だった。 「我以外皆我師」である。

 

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*58歳の英語の話せないオバサンの3年間(2011年3月~2014年3月)のドバイ生活の記録です。 

*国際コミュニケーション キーワードは ・度胸 ・好奇心 ・サービス精神